リコネクティブ・ヒーリング®/リコネクション®の専門院 リコネクション仙台です。山形、宮城(仙台)、福島(福島・郡山)


ザ・ゲートについて

来歴について

来歴について簡単に説明いたします。『リコネクション』という本は「リコネクティブヒーリングⓇ」、「リコネクションⓇ」という施術を開発したエリック・パール氏が一番初めに書いた本で、英語版は『THE RECONNECTION -Heal Others, Heal Yourself-』というタイトルで2001年に出版されています。英語版は現在32刷くらいまでいっているでしょうか。いまでも米国Amazon、あるいはAmazon.co.jpの洋書コーナーで購入することが可能です。

日本語版が出版されたのはそれから遅れること5年の2006年でした。Amazonのレビュー数でも判るとおり、日本語版はそれからたくさん版を重ねて10刷くらいまでいったのでしょうか。なぜか2010年くらいにAmazon他各書店で急に新品が在庫切れになり、現在に至っています。

翻訳権の出版期限が切れてしまったのでしょうか、それとも日本における「リコネクションセミナー」の主催が出版元のナチュラルスピリットからアメリカのリコネクション本部に変わってナチュラルスピリットがノータッチになった、という大人の事情でしょうか。いずれにせよ、あれだけ売れていた本が新品で手に入らない状況が長く続き、心配しておりました。

それが今回、思わぬ形で出版されるようになったので、これは買わないわけにはいきません。後に述べますが、なにせこの本は私にとって人生の転機になった本です。

当初、どこにもレビューはなく、外観だけの情報を見ると、出版社がナチュラルスピリットから最大手の角川書店へ変わり、ページ数が『リコネクション』の334ページ(惜しい!!!)に対して『ザ・ゲート』275ページと少なくなっています。それからサイズも『リコネクション』はA5版ですが、『ザ・ゲート』はB6版とコンパクトになっています。活字の大きさが同じだと仮定して、当然、分量的には半分くらいになっているはずです。

すると「改訳版」ということの意味は「要約してある」という意味なのでしょうか。それとも部分的に割愛した(たとえば、実践編は省略とか、パール氏の半生記は省略とか)という意味なのでしょうか。

そしてもっと大事なことは、この本はあらゆる意味で底本『リコネクション』の代わりになるものなのでしょうか。 とにかく現物を見てみなければなにも始まらない、と思い、さっそく取り寄せてみました。

『リコネクション』との比較

最初はペラペラとめくってみると、元の本からの抜粋のように見え、なにやら失敗した感が漂っていたのですが、よく目次をみると『リコネクション』のものとは違っているようです。そこで2006年版の『リコネクション』と、ついでに2001年版の英語版を引っ張り出してきて比較してみました。

すると分かったことは目次も本田健さんが独自のアレンジを施しているのです。その後もあの内容はどうなっているんだろう、この内容は・・・という感じで比較してみたのですが、自分が大事だな、思っていたことは大概、カバーしてあり、しかももっと判りやすく書かれていたのです。

2006年版の『リコネクション』については、友人と話をしていて、同じ本を読んだはずなのに、友人の気に入っている部分は憶えておらず、私が特に印象に残った部分については、「そんなとこあったっけ?」と友人が言い、互いにもう一度、互いが指摘した部分を探してみるということがたびたびありました。

いま思えば、底本は詰め込みすぎだったように感じます。例えば「リコネクティブ周波数の臨界的な伝播」(つまり、リコネクティブ周波数を受け取った人がどんどん増えていって、その割合が全体の大部分を占めるようになれば、残りの人はなにもしなくても受け取れるようになるということ)ということを説明するのにルパート・シェルドレイクの「形態形成場」理論の中から具体例を一つだけ持ってきても、なま煮えでかえって全体を通しての流れがボンヤリしてしまいます。

もちろん、それはリコネクティブ・ヒーリングを科学的な面からも地に足の着いた形で説明・探求しようとするエリック・パール氏の実直な態度が裏目に出たものであり、いままでのヒーリング指導者がやってこなかったこうした態度・取り組みは、のちに『Science Confirms Reconnective Healing』(日本語版未訳)のような形で結実していることからもわかります

※英語が読める方は原書『Science Confirms Reconnective Healing』に当たってみてください。この本は臨床的な実験の繰り返しとデータの採取という形の本でとても地味ですが、リコネクティブ周波数の存在を科学的に証明している本です。第一線で活躍する科学者たちの研究をまとめたもので編者はコンスタンチン・コロトコフ博士(Dr.Konstantin Korotkov)です。

それでもやはり、底本『リコネクション』は過剰でした。本田氏はこの本を単に要約するのではなく、一度解体し、取捨選択したあと、パーツごとにクリーニングしてもういっぺん組み立てたような印象の本に仕上げて見せました。

どっちつかずの科学的な説明やパール氏お得意の冗長なアメリカンジョークもいさぎよく刈り取られ、骨格が見えて、とても見通しが良くなっています。ヒーリングの具体的な実践の説明についても過不足ありません。とにかくわかりやすく、一気読みができるので、改めてこういう本だったのか、というような、なんというか、もう一冊べつの本が出来上がっているような感じです。構成としては『リコネクション』における「第二部」と「第三部」がまとめられて第二部となっています※このページの最後に『ザ・ゲート』の目次を記しましたのでご参照ください。

いつのまにか『ザ・ゲート』を頭から読み始めて、あらためて『リコネクション』って、確かにこういう本だったなあ、という感想を抱きました。エネルギーを感じるためにどうしたら良いのか、片方の手の平からもう一方の手の平へバネのおもちゃを渡すようにエネルギーを渡すやり方(スリンキー)、エネルギーを水飴(タフィー)のように伸ばして、さらにつよくしていくやり方、右手が左手の動きを感じ、左手が右手の動きを感じる等々。エネルギーを受け取った頃は夢中になってやったものです。セルフヒーリングをやっている途中で座椅子で寝てしまって、気がつくと朝だった、ということもありました。とても懐かしく思い出しました。

それにしても、さっぱりと剪定されて、ほとんど別の本なのに底本よりも底本らしいという、不思議な印象を持ちました。そしてリコネクションの哲学のおさらいの意味でもとても勉強になります。今後、また、『リコネクション』を読みたくなったら、こちらを読み返そうと思います。なんといっても読みやすいですし、最後まで一気読みができます。

確認したかったこと

しかし、いままで述べてきたことを否定するような感じになって申し訳ないのですが、私にとって最も重要なこと、最も確認したかったことは、この本に何が書かれているかではありませんでした。私にとってそんなことは二の次三の次なのです。

何にも増して重要なことは、この『ザ・ゲート』という本は底本『リコネクション』同様、【リコネクティブ周波数を届ける媒介】なのかどうか、ということでした。

この本を私が手にした2006年当時、私の置かれている状況(自ら招いた状況)はひどいものでした。肉体的には前立腺にしこりのようなものでき、それが次第に大きくなっていくのを感じていました。実際、尾籠(びろう)な話で申し訳なく思いますが、しこりの前線は陰茎の根元あたりまで延びてきて、尿が出にくく、毎回絞り出すように感じになっており、トイレにいる時間がどんどん長くなっていっておりました。それでいて病院には行く決心が付いていないという、ひどい精神状態でした。ついでに言えば、仕事の上でも対立関係が多く、たくさんの怒りを抱えていました。

当時、ときどきよしもとばななさんのブログサイトをのぞいていたのですが、その中で『リコネクション』を絶賛する記事を目にしました。ヒーリングという言葉を聞いたのもそれが初めてで、肉体の問題を抱えている自分の状況にはぴったりの本だったこともあり、さっそく注文して読み始めました。季節は夏の盛りだったと思います。

自分は何を受け取ったのか

そして読み始めて、2日くらいでしょうか、半ばまで行かないうちになにやら頭痛がすることに気づいたのです。頭を使う作業ができなくなり、生あくびがとまらず、体が熱いような、寒いような、よく判らない状態です。胃が何も受け付けなくなるようで食べ物が喉を通りません。無理してなにかしようとすると立っていられなくなります。とにかく寝ているしかありません。

ただ、不思議なことに一晩寝ると朝にはすっきりとしています。寝起きの気分はとても良いのです。しかし、なにかのきっかけでまた、頭痛が始まるのです。頭痛薬も試しましたが一時的です。

そうした頭痛が何回くらい続いたでしょうか。あるとき、ふと自分の手のひらが頭に触れているとき、その手が脳に触れているような気がしたです。そして団扇(うちわ)のふちでなでられたようなザザッというような、音が聞こえたような気がしました。手が頭蓋骨の中に入るわけはないので「脳に触れている」というのはおかしな言い方に聞こえますが、それでも手に連動するなにかが脳に触れているのです。その触られている感じをたとえれば、手のひらからサーチライト形の光がでており、それが半分くらい実体をもっているために脳の中に抵抗が生じている、というような感じでしょうか。

そして一通り、その光が脳に触れるとまた頭痛がやってくるという感じです。

原因はわかりましたが、なにをどうすればよいのか皆目見当が付きません。しかし、それも回を重ねるたびに痛みが次第に弱くなっていきました。そしてある日、風呂に入っていて、その手から出ているなにかを下腹部のしこりのある部分に当ててみました。なぜ、当てたのかはわかりません。このころは記憶の前後関係もはっきりしていないし、自分の意志がどこにあったのかも定かではありません。 ただ、そのサーチライトが当たると患部はうずくような、かゆいような感覚になります。不思議でもあり、面白くもあり、入浴するたびにやっていました。それを続けて3日目くらいでしょうか。それまで絞り出すようにしかできなかった尿が勢いよく出てきました。誰にも相談できずに、悪くなる一方の病がわずか3日で治っていたのです。「治った」と言うには病気になったということの証明と、そこに問題がなくなったということの証明が必要だと思いますが、そんなことは関係ありません。自分は「ことの起こり」から結末までを知っているのですから、それが全てです。しこりは無くなったのです。このときの私の喜びをぜひ想像してください。

※ただ、患部が患部なだけにということもありますが、なぜ病院に行こうと決断せずにそのままにしておいたのか、ということについては自分でもよくわかりません。 病気が治って気分が良い、というのもあってか、自分の抱えていた人間関係の問題にも積極的に取り組み、劇的な展開をしていきました。なにより周囲が明るく見えます。以前までの光景がモノクロフィルムだとするとそこに一気に色が載せられた感じです。そしてどう考えてもこうした一連の出来事の発端になったのは『リコネクション』という本である、としか思えなかったのです。

ことの核心

本文から私がこの本の核心だと思われる部分を少しだけ、引用したいと思います。

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「わたしの経験から言うと、人々が新しい周波数に順応するために調和・シフトする「スタイル(型)」には主に三つがある。

1 ほぼ最初から自分のなかに起こる変化にきづく――わたしが書いている本について耳にしたり、書店で目にしたりしたとき、頭や手にこれまで体験したことのない温かさや奇妙な感覚を抱く。

2 この本を読んでいくうちにプロセスが始まる。そうした人たちは読み進めていくと、様々なことが起こるだろう。

3 少数だがしばらくのあいだ――三日、三週間、あるいはもっと長い時間――何も感じない人。  最後に四番目の「スタイル」をとる人たちがいることも伝えよう。顕現者と呼ばれる人々で、新しい周波数に順応するプロセスにおいて、ある時期わたしもそうだったように、小さな水ぶくれや不可解な出血を体験する人たちである。ただ、たとえそうしたことが起きても症状は一日か二日しか続かないようだ。それは体がより新しい、より広い範囲の周波数に順応しようとしているのにすぎないからだ。」
『ザ・ゲート』P.132-133
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私はもしこの部分がおざなりに、あるいは申し訳程度に書かれているようであったならば、この『ザ・ゲート』という本を紹介しなかったと思います。もちろん、このわずかな部分だけが実際のリコネクティブ周波数の伝達を担っている、というようなこというつもりは毛頭ありませんが、この部分の意味が読み手に明確に伝わらなければ、潜在意識と肉体の感覚をつなぎながら、リコネクティブ周波数を日常に浸透させていこうとする当人の意図が遅延し、曖昧になってしまうからです。

私に関して、リコネクティブ周波数のもたらした肉体的・精神的変化はもっとたくさんあり、この期間に起こった偶然の一致もやまほどあります。この時期のことはクローズドのブログにまとめてあるので、それはまた別の機会に公開したいと思います。ひとつだけ付け加えておくとするならば、遠隔リコネクティブヒーリングの意味について、考えさせられたのもこの本によってでした。当時は他の誰かに遠隔でヒーリングができる、あるいはやってみよう、などとは夢にも思いませんでしたが、「不思議な集中力」というべきものが付いて、他の人の思考が頭の中に飛び込んできたのも、この頃でした。

『リコネクション』のレビューでたくさんの方々が異口同音にこの本の伝えるエネルギーに言及していますが、私自身も『リコネクション』を読むことでこのエネルギーを受け取り、それが人生における転機となりました。それは信じようと信じまいとそこにあり、それがこの本を希有な存在たらしめているものでした。

そしてこの『ザ・ゲート』を手にしたとき、底本『リコネクション』の持つ同じ波動を感じた、ということをお伝えしたいと思います。波動がどのように感じられるかは先の引用のとおり、人それぞれですがこの本にも確実に存在することを明言したいと思います。

今回、ずっと気がかりだった『リコネクション』の再発売が思いもよらず最高の形でなされることになった僥倖(ぎょうこう)を喜びたいと思います。おそらく今後、底本『リコネクション』に代わり、これから長く読み継がれていく不朽の名作になる予感がしてます。そしてこの魅力的な伝達がこれからも起こり続けていくことを本当にうれしく思います。

一つの提案として、もしこれを英語にもう一度翻訳しなおして(翻訳の翻訳ですから伝言ゲームみたいですが)英語圏で発売すれば、英語圏の人々もこのすばらしい恩恵を享受できるのに、というような勝手な思いを抱いてしまいます。

蛇足ですが、「第一部」の扉にあるパール氏の「力に目覚めた頃の若々しい写真(髪型に注目!!)」もぜひご覧になってみてください。

Amazonへの当方のレビューは下記の通りです。

『ザ・ゲート』―あなたのなかにすべてを癒す力がある―

『ザ・ゲート』目次

以下、目次も参考になさってください。
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●第一部 天からの贈り物―エリック・パール、目覚める

第一章 奇跡
ゲーリーの奇跡

第二章 あの世から現世へ
わたしの旅、母の旅/死後体験

第三章 無邪気な子供時代
「いたずら」と「いいわけ」の天才/ ババとシルクとの別れ/ 必然だった留学/ わたしのなかで何かが「はじけた」

第四章 カイロプラクティックの道へ
地震を予知する/映画『レザレクション―復活―』/ きざし/ メルローズ・プレイスの幽霊

第五章 新たな扉を開き、明かりをつける
人生を変えた十ドルの占い/ 「自分の体のなかへ戻ってください」/ ことのはじまり/ 通過儀礼/ ワイス博士の被験者となる/ テレビ中毒者から活字中毒者へ/ わたしの身に起きたこと

第六章 交信
石の贈り物/ さらなるチャネリング/ 恐怖からでなく素直に自分の身をゆだねる

第七章 内なる力へ気づく
リコネクト/ ミッシェルの物語/ 「その治療院をやめるんじゃないぞ!」/ 忘れられない助言/人生の岐路に立つ/ ヒーリングを教えるということ/ この本の潜在的可能性

●第二部 内なる力への気づき―あなたが目覚める

第八章 つながりあう宇宙
他の次元から来た霊的存在たち/ エネルギー対スピリット/集団エネルギーは誤解されている

第九章 受け取り、そして与える
自分はヒーラーではない。ヒーラーというのは神だけだ/ 必要な知性や叡智はすでに用意されている/ 聞く、受け取る/ 不要な「もの」を手放す/ 自我(エゴ)は狭い窓のようなもの/主導しようとしない/帰納法と演繹法を超える

第十章 基本姿勢を設定する
気を楽にしてのぞもう/愛を間違えない/恐れを認識し、そのなかへ入っていく/ 儀式に対する依存から自由になる

第十一章 考えなければならないこと
ただ存在しているだけで、すでに価値がある/ ヒーリングと医学がつながっていく/信じる必要はない

第十二章 リコネクティブ・エネルギーのなかへ入ろう
始める前に/ 「テクニック」は学べない/自分の力で踏み出そう

第十三章 ヒーラーの環境をつくる
世界があなたの治療室だ/快適な場所をつくる/照明の効果/ 芳香、におい、アロマ/音楽に注意/熱心すぎる付き添いのメリットとデメリット/セッションの時間枠/患者が薬をのんでいる場合

第十四章 内なるヒーラーを目覚めさせる
ヒーリングの感度/ 手を活性化する/ エネルギーに対する反応/ 手を使う理由/ グループ体験のすばらしさ/ 感覚がやってくるのを待つ/ 判断をしない

第十五章 エネルギーを感じ、それと遊ぶ
遊ぶとは?/ 意識を集中させる/ ピンポン玉を「放る」/ スリンキーを「投げる」/ タフィーを引き伸ばすように/浮かせる実習

第十六章 第三のパートナーをまじえる
実践の前に/ さあ、始めてみよう/ 邪魔するものはなにもない/ よいと感じることをやる/ 右手と左手の動き/ レジスターについて/ 急速眼球運動(レム)/ 呼吸の変化/ なにかを飲み込むしぐさ/ 涙/ 笑い/ 指の動き/ 頭の回転と体の動き/ お腹が鳴る/ 成り行きにまかせること、ヒーラーの責任/ あなたが感じるかもしれないこと/ 泡/ 水/ 火花/ エネルギー・スポットについて/ 結合ポイント/ 多段階的、相互的、動的フィードバック・システム

第十七章 患者との交流
あなた自身が道具だ/ 子供のように無邪気なままで/ 患者の態度/ 慣れ親しんだことを変える勇気/ 患者のプロセスを尊重する/眠りに落ちる/ 患者に感想を聞く/ いくつかの注意事項

第十八章 癒し、癒されること
もし、何も起こっていないようにみえたら……/ 自己(セルフ)ヒーリング/ 遠隔ヒーリング/ 選択と許可/ 癒し、癒されるということ

おわりに
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